インドのキャッシュレス決済UPIとは?長期滞在者が実際に使ってみた
インドの決済システムを運営するNPCIによると、 2026年8月だけでUPIの取引件数は約245億件に達しました。
1か月で約245億件なので、単純計算すると 1日あたり約7億9,000万件もの取引が行われていることになります。
インドでは、なぜこれほどUPIが普及したのでしょうか。
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2016年、UPIが誕生
UPIは、インドの決済システムを運営するNPCIによって開発され、 2016年8月から一般向けに利用できるようになりました。
当初は21の銀行が参加しており、現在では700以上の銀行がUPIに接続しています。
UPIの大きな特徴は、 異なる銀行の口座同士でも、スマートフォンから簡単に送金・決済できることです。
つまり、「A銀行の人はA銀行のサービスしか使えない」という仕組みではなく、 さまざまな銀行や決済アプリをまたいで利用できます。
きっかけの一つになった「高額紙幣廃止」
UPIの普及を語るうえで、重要なのが高額紙幣廃止です。
インド政府は2016年、当時流通していた旧₹500札と₹1,000札の法定通貨としての効力を停止しました。
実際、インド準備銀行(RBI)も、当時の措置を受けてデジタル決済の利用を促すため、 UPIなどの決済手段について手数料を一時的に無料にする措置を実施しています。
また、2023年には₹2,000札も廃止されています。
この二回にわたる高額紙幣廃止により、 人々の生活にキャッシュレス決済が浸透していきました。
※2026年10月15日より、₹2,000を超える決済をする場合、加盟店に0.4%の手数料が適用される仕組みに変更となりました。
QRコードが「小さなお店」にも広がった
UPIがインドで急速に普及した理由として、 QRコードの存在も非常に大きいと考えられます。
お店側は大規模なレジ設備を導入しなくても、 QRコードを設置するだけでデジタル決済を受け付けられます。
そのため、大型ショッピングモールだけでなく、 個人商店や小さな屋台などにも導入しやすい仕組みでした。
インド政府もQRコードなどの加盟店決済インフラの拡大や、 消費者・加盟店へのインセンティブ、デジタル決済の啓発などを進めました。
結果として、 「カード端末のない小さなお店でも、QRコードならUPIを受け付けられる」 という環境が広がっていきました。
写真のようなQRコードを置くだけなので、設置が簡単
コロナ禍でさらに普及
2020年以降の新型コロナウイルスの流行も、UPIの普及を後押ししました。
人との接触を減らす必要がある中で、 スマートフォンだけで支払いができるUPIは、とても便利な決済手段となりました。
10年でここまで成長
UPIの成長スピードを見ると、そのすごさが分かります。
2016〜17年度の年間取引件数は約2億件でした。
それが2025〜26年度には、なんと 約2,416億件まで増加。
約10年間で約12,000倍になっています。
インドで街を歩いていると、個人商店から大型店舗までQRコードが置いてあるのをよく見かけます。
これは単に「インド人がキャッシュレス決済を好んでいる」というだけではありません。
政府によるデジタル化
+複数のサービスを超えた決済システム
+導入のハードルが低いQRコード
+コロナ禍によるデジタル決済需要
このように、さまざまな要素が重なったことで、 UPIはインドの日常生活に欠かせない決済インフラへと成長していったのです。
今日のヒンディー語
प्यार(愛)
例文 प्यार शायद ना तो छीनने वाला है और ना ही देने वाला, बस जब आप ध्यान देंगे तो वो वहाँ होगा
愛はきっと奪うでも与えるでもなくて、気が付けばそこにあるもの
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